2025.6.8(日)第67回新潮会定期演奏会終了

「王昭君」終わりました。始まってすぐ感じたのは、僕の前にいる先輩方は、全員「本番モード」を持っているんだ、でした。背中からでも、オーラが、それまでの練習と全然違う。気後れしないように、そしてこちらからも後押し出来ればな、などと片隅に感じながら、曲に入っていました。

解説にはありませんでしたが、教えてくれた菊池さんはその後の見解もお持ちで、昭君は多分自分が後にした前漢の滅亡も生きて見ているだろうと。そしてこの頃は、万里の長城に象徴されるように匈奴があまりにも脅威で、昭君だけではなく定期的に匈奴に姫が献上されていたはずで、その中で昭君だけが史実に残ったこと、子を3人もうけたことなどと合わせて考えてみるに、匈奴に渡った昭君は、国をしっかり支えた才女だったのではないか、悲劇のヒロインというだけではないのではないか、とのことでした。このお考えは僕に立体感を与えてくれて、このお話そのものがとても身近になりました。

なりましたが、本番の終盤は、やはり悲劇だよなあ、と、僕も作曲家・作詞家の意図通りに没頭していました。鎮魂曲、という曲を以前やらせていただきましたが、中田博之という作曲家の偉大さ、非凡さを改めて堪能いたしました。ご共演いただいた皆様そしてお客様に心より感謝申し上げます。

3枚目の写真はおまけ 2011年曠の会

いろいろノーコメント笑

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