第十回山登松和の会

記念すべき第十回のリサイタルです。

今回特筆すべきは、昨年行われた第九回と同じ曲を再演すること。僕は当初、全ての演目をそのままもう一度やる、と本人から伺っておりました。「そうしないと前に進めない気がしてね」とおっしゃっていました。昨年の演奏会で何が起きたか、僕は自分が演奏した三絃・箏・フルートのための作品のことしかわかりませんが、彼らしからぬミスが多かったとは思いました。今回、全ての曲を再演という形には結局はならず、盤渉調と、僕が出させていただく曲のみとなりました。

同じ曲をもう一度やることの恐怖を、及ばずながら僕は感じます。昨年より良い出来になる保証はどこにもありません。悪くなった時には何言われるかわからない。そんな彼の決断に大いなる敬意と、その並々ならぬ演奏に対する気概に応えられよう。これは僕にとっても同じこと、力合わせて、先に進んでいけるよう。精一杯やらせていただきます。お世話になりっぱなしな山登先輩。頑張ります。

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