2025.5.18(日)The 尺八 Man 41st Concert 閉幕


藤沢駅から徒歩10分ほどの「Fプレイス」というところでのコンサートが終わりました。僕達の曲だけが20分かかる山田流の歌物、お客様、飽きませんでしたでしょうか。曲名は須磨の嵐。源平合戦の中の「敦盛最後」という場面を描いた曲で、源氏の武将熊谷直実が、平敦盛を捕らえて兜を脱がせてみるとまだ年端のいかない少年でした。直実は自分の子供のことを思い、切るのをためらいますが、戦いの中のこと、泣く泣く敦盛の首を取る、というあらすじです。僕はもう何度もこの曲は演奏しているのですが、初めて、演奏中に泣きそうになりました。我こそ敦盛ぞ、早や早や首をうたれよ、と名乗るシーンがあるのですが、ここをゆっくり歌うちひろさんに理由を尋ねたところ、自分はもう一人前の武将だからいつでも覚悟は出来ている、という思いと、だがしかし殺されたくない、という思いがあるからだ、とのことでした。本番、ここにさしかかった時に、この言葉が甦ってきてしまい…でした。
藤沢は僕の地元であり、遊び場でした。この道を歩むようになってから、2度目の本番でした。なにか、故郷に錦を飾る、ほどの大袈裟なことではないですが、東京を含めた他の場所でやる本番とは一味違う本番でした。そして、初めての感情の中での演奏。やっている側がそうなることに、聴衆がついてきてくれたか、それは疑問です。これからの本番の役に立てていけるよう、また考えます。

