第三十回竹聖会尺八演奏会閉幕2025.10.12

大学出たての頃から可愛がっていただいております高橋澄童先生の尺八演奏会です。今回の山は2つ。まず「松竹梅」全曲のタテです。山田流演奏家としては当然洒落弾きという話になるわけです。僕は震災後の避難所演奏で敢えてこの曲をトリに持っていっていました。他のメンバーが長唄方だったこともありますが、この曲を聴いている一瞬だけでも、悲惨さとは違う事を感じたり考えてくれたらな、という思いでした。そして、やっぱり未来に向かって生きて欲しいという願いからでした。なのでこの時に、必死に手を作りました。あれから14年、当時の熱さにどこまで迫れるかが課題でした。プラス今回は後輩3人からの若い突き上げも食らうわけで、ある程度の横綱相撲も取りつつという演奏でした。結果は今回用意した新しい手がイマイチはまらず、全体が「❔」になった箇所がありました。後輩3人はしっかりと弾いていました。僕がまだまだです。

もう一つは「偲ぶ草」という曲。先代萩岡松韻作曲で、もちろん存じ上げない曲でしたので、永澤勇馬さんと伊藤みおんさんと3人で当代萩岡先生のご自宅に、曲をいただきに伺いました。自分も他家に曲をいただきに伺うのは久しぶりでしたが、永澤くんとみおんちゃんを連れていくことに意味があるのではないかと思い、偲ぶ草そのものをお断りする道もあったのですが、敢えて挑戦しました。萩岡先生は曲の背景や歴史、歌い方などとても丁寧にお稽古をつけてくださり、全曲一緒に歌ってくださいました。音源と譜面で用意していた時はあまり面白くないなと思っていましたが、その曲に思いのある方、芸のある方に教えていただくのは全然印象変わるんだなと改めて思いました。自分はそんな稽古が出来ているだろうか。出来てないなと反省しました。本番はタテの僕が落としてしまい、2人に助けてもらうという情けない形となってしまいました。こちらもまだまだ、またやってみます。

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