山彦節子先生を偲ぶ会2025.10.30

山彦節子先生の七回忌にあたり、ご命日であります10月30日に門弟有志で集まり演奏会(勉強会)を金田中にて執り行います(一般入場不可)。演目は廓八景・傀儡師・濡扇・邯鄲・助六由縁江戸櫻で、僕は廓八景・傀儡師・邯鄲に乗らせていただきます。節子先生と大先生は大変深い繋がりがあり、河東節及び節子先生に大先生が大層お力を貸してくださったとのお話を伺っています。詳細は不明ですが、その縁で節子先生を経由して良波先生の門弟となることが出来ました。良波先生のお稽古1回目、まだお電話でしか話したことない時点で「邯鄲やるから」だけの説明。困って様子を伺っていると、音源を自分でゲットして譜面を自分で書いていくのが普通、ということが判明し、四苦八苦しながら前弾きだけ譜面にして持っていきました。その日は前弾きで収めてくださいましたが、そんなことより、音の出しかたそのものにカルチャーショックを受けました。お稽古はそれ以来ほぼ暗譜で入りました。先生の手が見たかったから。1年、邯鄲だけを教えていただき、上げ浚いという段になって、節子先生の前で一人で弾き歌いしろ、とのことになり、先生と共に初めて節子先生のお宅でお稽古いただきました。大きな大きな先生でした。声も度量も。その後お名前を頂戴し、初舞台が道成寺という有り得ない大曲で、そのタテが節子先生と良波先生でした。文字通り二度とない貴重な舞台でした。いろいろな思いを込めて演奏してまいります(暗譜やばいけど…)。

